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猿の名がつく植物①百日紅とおサルさんの指紋

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こんにちは。二助企画です。

 

急に気温が上がり、すっかり春めいてきましたね。新緑が美しい季節となりましたので、今回は猿の名前がつく植物のご紹介と共に、おサルさんの指紋についてのお話です。

 

サルの名がつく植物は意外と多く、二助企画が調べただけでも、10種類以上ありました!今回は、恐らく多くの方が最初に思い浮かぶ【百日紅(さるすべり)】について。

 

さるすべりは中国南部が原産で、江戸時代に日本に渡来したそう。7~9月に新しい枝の先端に花が咲きます。次々と新しい枝が成長し100日間ほど花が咲き続けることから「百日紅(ひゃくにちこう)」とも言われています。

 

名前に「紅」の文字が入っていますが、鮮やかなピンクや薄ピンクの他、白い花を咲かせることも。ひらひらのフリルのような、愛らしい見た目が魅力ですね。

 

では、なぜこの木が「さるすべり」と呼ばれるのか。

 

その答えは、この木の幹の様子にあります。さるすべりの樹皮は2㎜ほど。とても薄いため、毎年はがれ落ち、滑らかな幹となります。このつるつるとした見た目で、「サルでも登ることができない」と考えられて、日本ではさるすべりと名づけられました。

 

しかし!

 

実際のところ、おサルさん達は、さるすべりの木をスルスル登れるようです。

 

ここで一つの疑問が。なぜおサルさん達は、つるつるの幹のさるすべりを簡単に登ることができるのでしょうか?

 

その秘密は、「指紋」にあります。

 

ヒト以外でも、指紋を持つ動物がいるんです。皆さん、スムーズにイメージできるのは、おサルさん達のような霊長類でしょう。

 

しかし、霊長類以外でも指紋を持つ動物がいます。例えば、コアラ、イタチ、ムササビなど。これらの動物に共通しているのは、樹上生活。つまり木の上での生活が、動物の指紋の発達に影響していると捉えることができそうです。

 

話は戻って、おサルさんの指紋について。

 

ご存じのように、おサルさん達は、木登りが得意。つるつるのさるすべりでも、難なく登れてしまうのは、その指に指紋を持つから、ではあるのですが、そこにもうひとつ秘密が隠されています。

 

実は、おサルさん達は、指紋の紋理の山の部分から、かなりの汗をかいているのです。その汗こそが、ポイント。滑り止めの役割を果たしているというわけです。

 

「手に汗握る」という表現があるように、ヒトは緊張すると手に汗をかくことがありますが、おサルさん達も手に汗をかくのですね。ただ、ヒトとは違いニホンザルは汗腺の発達が不十分。ヒトと同じように、長距離を走ったりすると熱中症になってしまうため、注意が必要です。

 

ところで、さるすべりには、韓国の神話で、悲恋物語があるようですよ。おサルさんの話からはそれてしまうので、ここでは詳細について触れませんが、気になる方は調べてみてくださいね。

 

長くなりましたので、今回はここまで。次回も猿の名がつく植物のお話、続きます。

 

二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。

猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。

ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

また次回のブログでお会いしましょう!

 

 

主な参考文献・サイト(順不同)

・アンドプランツ>サルスベリの花ことば>

https://andplants.jp/blogs/magazine/sarusuberi-hanakotoba

・石光寺>さるすべりって知ってますか?

https://sekkouji.or.jp/about/#about-sarusuberi

・大阪教育大学付属天王寺中学校/自由研究<第432018>なぜヒトには指紋がついているのか

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・新しい霊長類学/京都大学霊長類研究所 出版社:講談社

 

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